
アステリア平原の彼方、かつて栄華を誇ったアンドラは、今や塵にまみれている。
アンドラ──かつて輝かしかったこの城塞都市は、バファリア文明の戦乱のなかで破壊された。遺跡の規模は壮大で、貴重な遺産が各所に散らばり、考古学者は反重力技術実験室の遺構まで発見した。百数十年前の災害でアンドラは再び崩落し、市街と実験室の一部が地下へ埋没した。
いつからか神秘的な黒い霧がこの一帯を覆いはじめ、潜む危険から考古隊も冒険者も近づけなくなった。今やアンドラは完全な廃都となり、空中に浮かぶ巨大な環状物だけが、かつての文明技術の輝かしい到達点を今も示しているかのようだ。
ここは独立戦争期の著名な戦い「アンドラ上陸戦」の跡地。戦後、この一帯は次第に荒廃し、戦争の遺留物は伸び放題の植物に覆われ、巨大な着弾痕が当時の凄惨さを無言で物語る。長らく人影はまばらだった。
近年、バファリア技術で改良された戦争機械が拾い屋たちの目を引くようになり、彼らはこれらを集めて売ることで生計を立てている。その往来が交わるなかでアンドラの休憩所が生まれ、拾い屋や行商人に宿と補給を提供している。