
アステリアの荒波の海岸線に、大地の裂け目のような峡谷がそびえ立つ。ここでは一年中、巨大な狼のすすり泣きにも似た、身の毛のよだつ風の音が響きわたる。まだらな岩壁に残された彫刻と記号は、古代文明の消失と残存を暗示しているかのようだ。
峡谷は地勢が険しく、山脈が幾重にも連なり、海風が奇怪な霧を巻き込む。
岩の隙間に生える妖しい植物と不可解な気候が、亜人・モンスター・野獣の棲む生態を形作る。
峡谷には危険な気配と、落ち着かない群れの生物が潜む。勇敢な冒険者たちは、この地の救い手となるかもしれない。
バファリア族の消失と、その建築群の崩壊が、この遺跡を生んだ。
岩壁に半ば埋もれた列柱からは乱れたエネルギーが滲み出し、一部の遺跡はひそかに稼働を続けている。侵入者は異様な感情に乱されるという噂もある。