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バハマール高原風土記: フィエル川

大陸版(bilibili)2025-10-25 21:00 JST ニュース

深く狭い谷の底を、川が静かに流れ、岸辺の生き物たちを潤している。切り立った崖の上には、廃墟の遺跡へと続く道が隠されており、太古の秘密が解き明かされるのを待っている。バハマール高原紀行の最終回は「フィエル川」。

フィエル川

「フィエル川」はバハマール高原を流れる主要な川の一つで、深い谷を流れることからその名が付けられた。谷底には浅瀬があり、周囲には海底のような奇妙な光景が広がる――本来は海中にしか存在しないはずのサンゴ礁や巨大な鍾乳石柱、さらには崖に埋もれた神族の遺跡までもが混在し、幻想的で異様な景観を作り出している。

上流にあたる高原北部が安定した水源を供給しているため、川の生態系は複雑で、様々な野生動物や亜人までもがこの地に生息する。フィエル川の成因については諸説あり、自然形成説を唱える地質学者もいれば、魔女ヘルガが神族の使者に撃墜されて墜落した際にできた裂け目だと主張する者もいる。

伝説の真偽はともかく、フィエル川周辺はその複雑な生態環境ゆえに開拓局から高危険区域に指定されている。記録によれば、谷のどこかに隠された崖の上に廃墟の遺跡へ続く道があるという。その遺跡は現在様々な生物に占拠されており、中には極めて危険な魔物も少なくないため、冒険者は訪問の際に十分注意すること。

オーギュラス遺跡

「オーギュラス遺跡」はかつて人類の集落だったが、現在は荒廃し、残された崩れた城壁と永遠の静寂だけが残る。

学者の考証によれば、遺跡には破損した記念碑があり、竜族の侵攻に対抗して命を落とした戦士たちの名が刻まれているという。これにより、この集落は遠い昔、竜族の襲撃を受けて滅びたと推測されている。

甘藍調査団

バハマール高原には奇妙な団体が活動している。彼らは目立つ緑色の装束をまとい、各地の遺跡を出入りする。自らを「甘藍調査団」と名乗り、「キャベツの皮をむくように」バファリア遺跡に隠された真理を一枚ずつ暴いていくのだと宣言している。

しかし、その行動を実際に目撃した地元住民の見方は違う。彼らが「剥いている」のはおそらく真理ではなく、隊商の荷物と遺跡の土――らしい。

天才甘藍大王

「天才甘藍大王」は、バハマール高原で活動する怪しい団体・甘藍調査団のボスである。この頭目は素性が謎めいており、常識では測れない行動をとる。物腰は上品で礼儀正しく、まるで学者そのものといった風貌だが、いざ戦闘となれば驚くほどの怪力と決断力を見せるという。

伝えられるところによれば、天才甘藍大王はもともと学術関係者を自称し、装丁の立派な書物を携えて「研究」のため各地の遺跡に出入りしていた。しかしある研究活動の最中に教団の守衛と遭遇したことをきっかけに、新たな「実践の奥義」を悟り、一変したのだという。

頭目は優雅に、誰にも理解できない書物を置き、代わりに誰もが理解できる大槌を手に取った。――「もし貴殿と意見が一致せずとも、拙者、槌での弁論も多少心得ておりますゆえ。」

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