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バハマール高原風土誌 — フィエル川

台湾版2026-01-22 17:00 JST ニュース

次回シーズンで、冒険者一行は「バハマール高原」に足を踏み入れる。冒険の帷が、いま静かに上がろうとしている。

フィエル川

深く狭長な渓谷の底を、川の水が静かに流れ、川辺の生き物を育んでいる。険しくそびえる崖壁の上には廃棄された遺跡へ通じる小径が隠され、古代の秘密が明かされるのを待っている。

バハマール高原風土誌
フィエル川
フィエル川
「フィエル川」はバハマール高原の主要な河川の一つ。川筋が奥深い峡谷を貫くことからその名がついた。渓谷の底には浅瀬が一か所あり、周囲の光景はまるで海底世界のように奇異だ。深海にしか現れないサンゴ礁、巨大な鍾乳石柱、さらには崖壁に嵌まり込んだ神族の遺跡まで見られる……さまざまな不可思議な要素が交錯し、奇々怪々な景観をなしている。
上流にあたる高原北部がこの地に安定した水源をもたらし、川筋の生態はことのほか複雑になった。各種の野生動物どころか亜人の種族までもがここに出没する。しかし、フィエル川の形成された原因については今なお諸説紛々だ。自然の地形変化の結果だとする地質学者もいれば、この深い谷は実のところ魔女ヘルガが神族の使者に撃ち落とされ墜落した際にできた巨大な裂け目だと言う者もいる。
伝説の真偽はどうあれ、複雑な生態環境ゆえに、フィエル川地区は開拓局から高危険区域に指定されている。記録によれば、川筋のどこか人目につかない崖壁には、廃棄された遺跡へ通じる通路が隠されているという。その遺跡は今や多種の生物に占拠されており、なかには極めて威嚇的な怪物も少なくない。冒険者はくれぐれも慎重に向かうこと。
オーギュラス遺跡
「オーギュラス遺跡」はかつて人類の集落だったが、今ではとうに荒れ果て、崩れた壁と永遠の静寂だけを残している。
学者は遺跡のなかで破損した記念碑を発見した。そこには竜族の侵攻に抗って犠牲となった戦士たちの姓名が銘刻されている。このことから、この集落は遥かな過去に竜族の襲撃を受け、ついには滅亡へ向かったと推測されている。
地勢が険峻であることに加え、高原の勢力が錯綜していることもあり、歳月が流れるうちに、オーギュラス集落の後裔がこれらの記念碑を祀りに戻ることはもう長らくない。今日に至って、オーギュラス遺跡はとうに野獣が跋扈する地となっている。
甘藍調査団
バハマール高原には、かなり奇妙な団体が活発に動いている。彼らは目を引く緑色の服を身にまとい、各地の遺跡にしきりに出没する。自らを「甘藍調査団」と称し、「甘藍のように」バファリア遺跡に隠された真相を一枚ずつ剥がしていくのだと宣言している。
しかし、彼らの行いを目の当たりにした地元住民から見れば、この連中が剥がしているのは真理などではなく、商隊の貨物と遺跡のなかの盛り土であるらしい……。彼らは「バファリア技術の奥義を解き明かす」「バファリアの遺産をすべての人に普及させる」と高らかに叫びながら、その一方で「すべては我が用のためにあり」という自助式の信念を身をもって実践している。
怒った住民はいっそ彼らを「第二の幻花晶災」と呼ぶ。彼らのことを語るときの表情ときたら、まるで歩く超巨大な甘藍の化身を本当に見たかのようだ。
天才甘藍大王
「天才甘藍大王」は、バハマール高原で活動する怪異な団体・甘藍調査団の首領。この首領は行動が神秘的で、決して定石どおりには動かない。外見は物腰柔らかく礼儀正しく、まるごと学者然としているというが、ひとたび戦闘に入るや、舌を巻くほどの怪力と果断さを見せつける。
伝え聞くところでは、天才甘藍大王はもともと学術の徒を自任し、いつもハードカバーの本を携えて「研究」のために各地の遺跡を出入りしていた。ところが、ある研究行動のさなかに教団の衛兵と遭遇して以来、彼はまるで新たな実践の真理を悟ったかのように、それまでとは違う道を歩み始めたのだという。
首領は理解しがたいその書巻を優雅に置き、代わりに誰にでも理解できる巨大な鎚を持ち上げた。
——「閣下と合意に至れぬのであれば、拙者、鎚弁のほうも少々心得がございます。」
川辺の両岸には亜人と野獣が繁殖し、古代の遺跡は貪欲と暴力を引き寄せる。無数の秘密が、この土地の下で静かに眠っている。冒険者よ、それらを明かすのはあなただろうか?